説明

コメントはメニューにあるメールフォーム記事のコメント欄で頂けると有り難いです。
1つの記事に複数のカテゴリを割り当てられないのでタグを利用しています。
カテゴリでまとまってないジャンルはタグからどうぞ。随時追加します。
検索はテスト中なので、全記事から検索されない可能性が高いです。

いろとりどりのヒカリ感想

★「いろとりどりのヒカリ(FAVORITE)」クリア。

1ヶ月経ったし読了後の余韻も落ち着いたのでネタバレ全開の感想を。
特に個別の感想からはネタバレ全開なのでプレイ予定の方は注意!


「いろとりどりのセカイ」のファンディスク・・・という名を被った続編です。

前作「いろセカ」の感想はこちらからどうぞ

FDとは一応言ってますが、どう見ても続編です本当にありがとうございました。
いろヒカをやった後では“いろとりどりのセカイ”は“いろとりどりのヒカリ”を以て完全になると言っても過言では無い。
いろセカプレイ時の疑問点や不満点は大体補完してくれたのは良かったです。
代わりに新たな不満も出たりするのですが・・・それはまた後述。

勿論、FDらしいイチャラブ分もきっちりあります!
FDだから当たり前と言えば当たり前なんですがいろセカプレイ前提の作品だったりね。
ただ、一般的なFDチックなものを想像すると肩すかしを食らうかも?
何度も言いますが、本当に続編と思ってプレイするのが一番ですね。
それと前作プレイしてる方はわかりそうですが、オールクリアがほぼ前提の作品なので途中でめげそうになっても是非ともオークリアを目指して頂きたい。

両作品の合計プレイ時間は50時間(どちらも25時間弱ぐらい)で収まると思いますが、さすがに今からいろセカからのプレイはオススメし辛い・・・しかし、それだけの時間(とお金)をかける価値は十分ある作品です!
多分、自分はしばらくこれを超えるエロゲに出会えないんじゃないかなぁ・・・そもそもあまりプレイしませんが。
いろセカ共々“真紅ゲー”と言えるので、いろセカ体験版などで真紅が気に入ったんなら是非プレイしてもらいたい作品です。

今回はちょっと気合を入れて感想を書いてみようということで項目を細かく分けてみます。

攻略順は真紅アフター前半→(加奈・澪・鏡・つかさのそれぞれアフター)→藍(いろセカ前日譚)→真紅アフター後半と半固定です。
4人のヒロインは誰からプレイしてもいいと思いますが、自分の攻略順はつかさ→澪→加奈→鏡でした。
全て終わった後なら、澪→加奈→鏡→つかさにすれば良かったかなーとも思いますがあまり違いはないかな。
鏡アフターは最も後半への伏線が多い+4人の中で熱いシナリオなので、その辺を踏まえて攻略順を考えるといいかも?
というわけで、自分の攻略順に個別の感想です。時間は大体の感覚。


真紅アフター前半

真紅可愛すぎワロタ。
開始から10分とかのOP前で俺は何回萌え悶え死ねばいいんでしょうか・・・。
前作で足りなかった真紅とのイチャラブ分をこれでもかというぐらい補給!
真紅はヒロイン状態だと“せんせいモード”ではないのでそれを堪能出来るのが良い。

特に素晴らしかったのが、悠馬の膝の上に乗ってるところを加奈や澪に目撃されて取り乱すシーン
女の子として魅力がない、自信がないとだだっ子になる真紅が可愛すぎて生きるのが辛い。
もうね、終始ニヤニヤしっぱなしですよ。
「だっこして」とか「あーーーーー!」とか「いいじゃないか!」とか「苛めるっ」とか・・・可愛いに決まってるじゃねえか甘えてくる真紅もせんせい真紅も可愛いに決まってるじゃねえか・・・!
色々と小さいのを気にしてる真紅はホントに可愛いなぁ・・・いろセカでは絶対見られなかった光景ですよね。

この事件をキッカケに、可愛いお嫁さんになれるようにヒロイン達とドタバタしていくのが前半のメイン。
いろセカでは絡めなかった、真紅とヒロインが一緒に居るところを見るのは感慨深いなぁ。
突拍子もない、あまり役に立たない計画を立てるのが実にいろセカヒロインらしくて微笑ましい。
それにしても、恋人の抱き枕をガチで作ってそれを抱きしめる主人公って(笑)
今回は悠馬の変態度が全体的に上がってますね。
ロリコンとか変態と言われて喜んだり“ぷしゃあああ”を勿体ないと言ったりと。

コスプレ話が出てくるだけあって今回はコスチュームも豊富!
普通の水着にエプロン姿、メイド服に巫女服となんでもござれ。
出来ることなら全てのコスでHシーンが欲しかったぐらいですよ!

そんなニヤニヤ幸せな前半も謎の夢により、時折不穏な空気。
その不安が現実となって、前半終了時に悠馬は再び最果ての古書店に。
実質、真紅のFD的なイチャラブシナリオはここで終了。
ここからは真のハッピーエンドに到るための長い旅の始まりです。

読了まで4時間前後。タイトル背景は青空。
タイトル背景は最後にプレイしたシナリオによって変わるようです。

余談ですが、オールクリア後(というか真紅アフター後半中に)はプロローグの意味が理解出来るんですが、それを知ってるとこの部分だけで泣けますね・・・。


▼つかさアフター

このシナリオだけ他とは異彩を放っている気がします。
宝くじ1等の3億5千円をつかさが当てるという超展開。
他の“いろとりどりのセカイのその後”=各アフターでも同じような展開になってるようなので、“いろとりどりのセカイ”においてはつかさはそういう運命なんでしょうね。

どうせ番号が違うとか券が燃えちゃったオチなんだろ?とか思ってたらまさかのガチ。
その使い道を探る過程で会社設立、皆を幸せにするという夢を抱いていくお話。
いろセカのつかさCGで目立っていた幼女(と母親)がまさかの登場。
九重さやかちゃんと静さんと言うらしいです。
さやかちゃん雪都さお梨さんだと・・・?

話は右往左往してた気がしますが、いろセカの「働かなくて良い世界」の伏線をきっちり回収してくれました。
そしていろセカでは澪ルートでしか使われなかった「二階堂真紅の最後の魔法」。
これもきっちり消化してくれたのは嬉しかったです、描写自体は短かったけどね。
今、開かれる、トビラ」&「ほんとにお前は、いつまでも手のかかる子だ」という台詞で涙ボロボロですよ・・・。
この辺がほぼどのルートにも備わっているのでFDというよりは完全に続編なんですよねー。

それにしてもつかさはなんだか残念な子度が断然上がったような・・・。
他ルートを含めて、金とおっぱいとヤドカリの印象しかないとはこれ如何に。
そんな所もつかさらしいと言えばらしいのですが。

読了まで4時間強ぐらい?タイトル背景は商店街。
シナリオのせいかもしれませんが、4人の中では最も長く感じたお話でした。
合言葉は“綺麗ごとはきれいなことだから、それでいいんだよ”。


▼澪アフター

いろセカ澪ラストの「わたし」には全然気が付かなかった・・・。
思わずプレイ中にいろセカ起動して確認しに行きましたよ(苦笑)
結局杞憂だった&たいしたオチもない疑惑だったんだけどな!
音津ヶ浜から風津ヶ浜に半透明で戻って来られた理由が追求されなかったのと、私澪について全然触れられなかったのは残念。
全てはあの指輪のおかげってことなんでしょうけど、そこが気になっていて補完されると思ってたので。
私澪は結局やったもん勝ちだもんなぁ・・・あたし澪が幸せだからまだ良いけど。
そういえば、いろセカでは“私”も“あたし”も同じイントネーションで発音してましたが今作で明確に別れましたね。
声だけ聞いてるとどっちか分かりづらかったのでこれは改良点です。

シオリオ的には澪というよりも半分以上が綺麗なとおるちゃんシナリオでした。
作中でも悠馬が犯罪者と何故一緒に・・・みたいなことをボヤいてるシーンがあるけど犠牲者であるあたし澪が良いと言ったんなら外野がとやかく思うことじゃないかなーと思いました。
綺麗なとおるちゃんがちょっと百合気味で可愛く変態に描かれていたので許せてしまったのもあります(笑)
とおる母や森のクマさんはスタッフ本の「翼をください。」を読んでなければちょっと唐突だったかも?
星メモはVFBでスタッフ本SSが再録されたので、いろセカも早くVFB出して欲しいなぁ。

澪アフターだけ4人のルートの中で歳月が割と流れているので、ヒロイン達が集結して「おかえり」なシーンは泣きそうになりますね・・・。
出来れば成長したヒロイン達の立絵とか見たかったけど、原画(特に司田せんせー)が死んでしまうな。

読了まで4時間前後。タイトル背景は嵐山荘。
合言葉は“罪を犯した人間は、許されなければならない”。


▼加奈アフター

どう見ても蓮と白シナリオです以下略。
加奈はHシーンの片方が澪との3P(伝統の夢オチ)だったり後半苛められたりカワイソス。
なんでや!人気投票8位さんは何も悪いことしてへんやろ!
いろセカの加奈シナリオが意地悪な蝶とかだったからそれよりはイチャラブ増量でニヤニヤ出来るし、記憶復活、お母さんとの正式なお別れと、思ったよりは加奈シナリオだったとは思うけど。
特に拡声器を持って登場というラストはいろセカを彷彿させる綺麗な〆で良かった。
真紅の出番は直接無かったけどCG表示されたりすると胸が痛い。
どのルートでも真紅への感傷が出てくるのはさすが真ヒロインの貫禄。
そのルートのヒロインを選択したという部分は変わらないけどね。
そういや、加奈は唯一「魔法使い」として悠馬と約束してるからそれを引きずってるんだな。
悠馬が魔法について記憶がないこともフォローしてくれれば良かったんだけどなー。

読了まで4時間前後。タイトル背景は花。
合言葉は“さよならは、大好きな人にもう一度会いに行くために、あるんだよ”。


▼鏡アフター

真紅の次に好きなヒロインなので最後まで取っておきました。
結論から言うと、4人のアフターの中で最も好きなお話だったし後半の伏線が多かったという。
つかさと対になっていると言えるキャラなので構成自体は似てるんですけどね。
今作は学生らしさがあるシナリオ皆無の中、貴重な部活イベントシナリオでもあります。
好きなヒロインということでイチャラブでニヤニヤだったんですが、ゲームを作り始め=悠馬がお話を作り始めてからは真紅の影響が強くなってきて鏡の印象は薄くなってしまった気が。

後半はつかさアフター同様にいろセカの補完。
よく考えてみれば、盲目の蓮也が達筆な手紙を寄越すというのは確かに変だよな・・・。
澪の“わたし”同様、この辺のシナリオの広げ方はいろセカ当時にもあったのかなーと思いました。
そして「二階堂真紅の最後の魔法」ですよ!
鏡アフターではきっちりとそれを悠馬に授けてる描写があるので「今、開かれる、トビラ」のシーンは感無量ですね。
奇しくも、いろセカの祟り戦同様に「Judgement Attack」と「今、開かれる、トビラ」の良曲コンボとなりました。
思わず「真紅うううううう!!」と叫びそうになる熱い展開です。

一連の事件と現況とも言えるお祖母様は身体の成長が止まっている所謂ロリBBA。
シナリオ中は胸糞悪さ全開だったのですが、ラストでお仕置きされて家から連れ出され鏡の部屋まで連れてこられ、苺ちゃんと本名暴露されてたシーンは反則だろう・・・。
実は精神年齢も低いだけでしたとか見た目の可愛さで、極悪非道な行いも全て許せそうになってしまったぜ・・・。
鏡ちゃんの太鼓判が出てるんだし、苺ちゃんとの3Pまだー?
暗い設定の割にはあっさりカタが付いたけど、蓮也や白が幸せそうだったり苺ちゃんが可愛かったりと綺麗な終わりになって良かったです。

読了まで4時間強。タイトル背景は学園の屋上。
いろセカで短かった鏡&つかさだけ若干分量多めですね。
合言葉は“勇気を出して、最初の一歩だ”。


▼藍ルート

前述の通り、いろセカの前日譚としての意味合いが強い。
そして“いろとりどりのヒカリ”へと繋がる話と言った所でしょうか。

話の舞台は“全ての願いが叶う国”。
真悠馬が最果てへと連れ去られるまでのお話となってます。
真悠馬の秘密や元の時雨さんが明らかに!
いろセカでは綺麗な世界に見えましたがその実態は・・・。
いろセカ時に真悠馬が嫌悪してたというのもわかります。

真悠馬と藍との恋愛は本筋に関係あるようでいて実はあんまり関係なかった気がするので、どちらかというと姉妹仲良くしてるのを微笑ましく見守るシナリオでしたね。

藍ルートはBGMがアレセイア尽くしで大満足!
Aletheia ~hikari arrange~」は「アレセイア(Inst Arrange ver.)」よりもアップテンポで個人的にはこちらの方が好み。
後者は今作で使われてないせいかサウンドモードにもありませんでした。
EDの「アレセイア」はここで聞けると思ってなかったので流れてきた時点でちょっと泣きそうに。
いろセカ本編で聞くことの出来なかったフルverだったしね。

読了まで1時間半程度。タイトル背景は真紅アフター前半と同じ青空。
“つなぎ”のようなシナリオなので短いですね。
しっかり藍のHシーンはありますけど。


▼真紅アフター後半

そして再び“いろとりどりのセカイ”・・・その先へ。
というわけで真紅アフター後半が最後にロック解除です。
あの引きからプレイ時間にして15時間以上お預け食らってたのはなかなか辛かった。
まぁ、それよりも後半の内容が辛かったわけですが。

話のメインは悠馬(レン)の贖罪。
真悠馬(ユウマ)が最果ての管理者になりレンに贖罪を求めます。
主に真紅アフターで触れられていた“ハクとレン”はここで回収されます。
かつて悠馬はレンという人物であり、その時の経験で色々と歪んでしまった。
蝶のウィルス云々は“いろとりどりのセカイ”内の設定のモチーフなのね。
アンドロイドが発達した世界ということで加奈アフターに出てきた世界の元ネタもこれかな。
後付けでしょうが、ここまで“ハクとレン”が悠馬やユウマ、二階堂姉妹に深く関わってるとは。
更に悠馬と真紅が互いに依存というレベルまでの好意のキッカケも追加。
真紅にとってはレン時代の出会いよりも、“いろとりどりのセカイ”での“大切な人と一緒に、ひとつひとつ丁寧に時間を過ごしていれば、恋する気持ちは、気づけば自然とそこにあるものなのかもしれない”という方が大きいんだろうけど、レンが真紅に固執する大きな理由にはなりましたね。

ユウマは本当に嫌な言い回しをしますが、レンがユウマにしたことを考えれば嫌われてるのは当然だし、ユウマ同様に贖罪が足りないと前作で思った人も居たことでしょう。
最後までプレイするとユウマは藍(ハク)やレンのことを大切に考えていたことがわかるので、最終的には今回のユウマは許せましたけどね。

それにしても“選ばれなかった”ヒロイン達に許しを得る、責任を持つというのはなかなかに難しい。
喩え、それが自分が設定したセカイのヒロイン達だとしてもです。
エロゲの話題で「選ばれなかったヒロインはどうなるの?」というのがありますが、そこに真っ向から切り込んでくるとはなぁ。
そんな終わりのない贖罪の旅を続けるレンを見ているのも辛いですが、それよりも悠馬を失った真紅を見ているのが痛々しいこと痛々しいこと・・・。
真紅の「お腹が痛い」を見るたびにこっちの胃までキリキリ痛んできますよ・・・。

それでも加奈達ヒロインが周りに居るときはまだ良かったんですよ。
ドタバタしていて悲しみより楽しさが伝わってきたし、真紅のねこみみや花嫁姿は可愛かったし。
しかしその後、悠馬の様態が急変したり病院に肉体を利用されたりと世界が牙を剥いたように、立て続けに真紅の心揺さぶるのがキツイ。
更にとある事件をキッカケに加奈は風津ヶ浜から姿を消して嵐山荘の面々は散り散りに。
悠馬との間に子供が出来ていたり、1年に1回触れられない悠馬と再会できるという多少の救いはありましたが・・・明らかに消耗していく真紅を見続けるのは本当に辛くて泣きそうでした。
挙げ句の果てに、悠馬と別れて数年後に真紅自身も苦しんで死亡というワールドエンド
最後に実質、藍と再会できたのが救いでしょうか・・・。

青空の少女がワールドエンドの前から何度か登場しますが、後になってなるほどな、というギミック。
そして登場時に“合言葉”をちゃんと真紅に伝えてるんですね。
ここからは視点が変わり、青空の少女が主人公のような形で物語が進行していきます。

青空の少女の正体は悠馬と真紅の遺した娘
真紅が亡くなってからは鈴さんと時雨さんが親代わりの家族として暮らしています。
そんな生活の中で“いろとりどりのヒカリ”という絵本を見つけ、魔法使い二階堂藍と出会うことで物語は急転します。
最初は青空の少女が藍の生まれ変わりかと思ったのですが、ある意味それは当たってました。
なんと、ハクから切り取られた辛い記憶が魂を持ったのが青空の少女で残りが藍でした。

“いま”を変えるための魔法“いろとりどりのヒカリ”を使ってしまえば“いま”の優しい鈴さんや時雨さんは消えてしまうかもしれない。
それを包み隠さず2人に話すことによって、遂に青空の少女は“いま”を変える決断をする。
もうこの辺からラストまで7,8割泣きっぱなしだったんじゃないかと思います。
真紅に関することもそうですが、鈴さんや時雨さんとの家族っぷりが涙腺を刺激してヤバイ。
特に鈴さんは青空の少女を説得する過程や、影で別れを惜しんで涙を流すシーンと「お母さん」と呼ばれるシーンが良すぎますね・・・鈴さんの評価が一気に上がった瞬間でした。
私たちはチームだ」「幸せの合言葉」はいろヒカ屈指の名言だと思う。

“いろとりどりのヒカリ”は“世界をひとつにする魔法”ですが、真紅の夢に干渉して悠馬に4冊と1冊の本を届けさせたり、“あちら側”=”いろとりどりのセカイ”の確定してしまったハッピーエンドには影響しなかったり、結果的に1度限りのコンテニューとなったりと色々ご都合主義だったけど、全てをハッピーエンドにするにはこれぐらいの魔法が必要だったのかもしれませんね。
「大好き」という言葉で全てが巧くいく、“言葉は魔法”を表していて素敵な魔法だと思います。
藍の作り上げた“セカイ”や“いろとりどりのセカイ”が本物の“世界”になることで、前作の“いろとりどりのセカイ”とラストへのフォローになったのは良かった。
前作はぶっちゃけ真紅の前座のような“設定”でしたからね。
名実ともに“本物のヒロイン”になれたんじゃないかな、と。


“世界をひとつにする魔法”で“7月21日”に舞い降りた悠馬を最初に救ってくれたのは加奈。
加奈の努力が痛いほど伝わって来て泣いてしまうやろ・・・名誉挽回出来て良かったね加奈。
真紅から加奈への数年越しのフォローもあって安心しました。
無事“7月21日”を乗り越え、場面は変わって青空の少女視点に・・・そこには悠馬と真紅の姿が。
両親に対して「私の名前は、二階堂、青空(そら)、なんだよ……っ」とここで青空の名前が明らかに。
そして“7月21日”が元々悲しい日ではなく特別な日である理由。
7月21日は。私の大好きなママの……。二階堂真紅の、誕生日。」と、いろセカから謎だった真紅の誕生日と家族のCGで終わった時は本当にこの作品をプレイして良かったと心から思った瞬間でした

読了まで5時間強。タイトル背景は最果ての古書店。


▼キャラと絵

言うまでもなく真紅のための作品でしょう。
人気投票では鏡に投票し続けた自分ですが、それは投票しなくても真紅が圧倒的に1位なのがわかりきっていたため。
もうとにかく真紅のためのお話かつ魅力溢れるキャラなのが素晴らしい。
俗に言うイニシャルヒロインが一強じゃなかったり良い勝負が出来るキャラも居る方が一般的だと思いますが、いろとりどりに置いてはもう真紅しかあり得ませんね・・・色んな意味で。
他のキャラも他作品と比べても大好きなキャラばかりなのですが、真紅が圧倒的すぎて霞むのが勿体ない。

真紅の魅力は色々とあると思いますが、自分が真紅にしかないコレだ!と思うものは口調だと思います。
141cmという小ささに男っぽいけど少女らしい口調、“いろとりどりのセカイ”の体験から来る精神年齢の高さ。
しかし、悠馬と一緒に居るとただの可愛い女の子に戻ってしまうそこがたまらなく可愛い
加奈達より年上という描写があるのでおそらく学園3年生がベース。
そこから“いろとりどりのセカイ”で10年は悠馬の成長を見守ってるはず。
悠馬の帰還を1年(これは現世界に反映されてるか不明)+一度亡くなるまで5年+青空が初等部という描写があるので最終的に+2-3歳って所でしょうか。
実年齢アラサー、精神年齢アラフォーの人妻でこの可愛さは犯罪過ぎるだろう・・・。
それらの要素と外見、声が自分の中で完全にハマってしまったんでしょうね。

それにしても真紅であった少女の名前が気になります。
いつも穏やかに、いつでも隣に”という意味の外国の言葉らしいですが・・・。
各章のサブタイトルに花の名前が使われていたり、なんとなく花言葉っぽい単語ではあるんですが特定できず。
花と言えば、7月21日の誕生花はとあるサイトでは「下野草 (しもつけそう)」となっていました。
その花言葉は“穏やか”・・・さすがにこれは偶然ですかね?


いろセカの時から真紅が好きすぎて辛い状態でしたが、いろヒカ後はその気持ちが溢れすぎててヤバイです。
壁紙やスマホのデスクトップが真紅まみれで1年過ごしましたが、それはまだまだ続きそうです(笑)
本当に真紅と別れるのが惜しい・・・どんな形でもいい、SSでもいいから真紅の可愛さをもっと見ていたいです。
ここまで好きになるキャラはもうしばらく出てこないんじゃないかな、と思います。

唯一の不満があるとすれば、キスシーンのCGが欲しかったぐらいかなぁ。
いろセカから通しても横からのキスシーンCGって、いろヒカの澪しか無いんですよね。
司田せんせーがあまり描かない構図だとは思うけど、せっかくの真紅だから1枚ぐらいは欲しかった。
〆的にはあの写真しかないと思うし、アレで我慢しろってことかなー。


真紅ばっかりじゃあれなので他のキャラの感想も。

今回、最も評価が上がったキャラは鈴さんだと思います。
青空、時雨さんとの家族ネタとか泣くなとか無理だよ・・・反則過ぎる。

時点で加奈
真紅並に逆境に立たされた中でくじけずによく悠馬を助けてくれたと思う。
いろセカでは“ぼく”に人間的な感情を教えた人物でもある加奈が悠馬を物理的に助けたというのは感慨深い。
また、暗い場面が多い中で加奈の明るさは何度も救われました。
それだけに作戦失敗後の居たたまれなさはキツかったけど。
澪ちゃんは加奈に風当たり強すぎだと思うんだ・・・ヘタすると1回も名前で呼んでないのでは。

新キャラ、準新キャラはロリ勢が強い。
青空は言うまでもなくキーパーソンで魅力的に描かれてましたが、鏡アフターの苺ちゃんも人気出そう。
つかさアフターのさやかはさすがにサブキャラの域は出ないかな。
ともあれ、2回目の人気投票が楽しみですね。


▼音楽

新曲は流れてるシーンがパっと思い出せないぐらい色々使われていて耳に残っていますね。
激奏!! 森のくまさん」は1シーンしか使われてないのが勿体ないw
やはり強いのは各種(インスト)Arrangeでしょうか。
前作BGMですが「サンクチュアリ(Inst Arrange ver.)」がえらく印象に残りました。
真紅が悲しい気持ちの時に流れてることが多いんですよね・・・。

ボーカル曲はどれも安定してるけど、歌として好きなのは「COLORFUL DAYS!!」だったりする。
ヒカリ輝くセカイ」は「アレセイア」に比べると分が悪いけど十分良曲。
永遠のヒカリ ~Song of love to a blue sky~」はとにかく歌詞が良いです。
真紅の気持ちを想像するとコレを聞いてるだけで泣きそうになります。


▼システム

安定のFAVORITEのいつものシステムです。
立絵モードがおまけでないのは残念ですが星メモEHでも確か無かったはずなのでしょうがないか。
ポニテ澪や真紅の新表情なんかをいつでも閲覧したかったのですが。

普段は選択肢と中断時ぐらいしかセーブしない自分ですが、今回は想い出として残しておくためにセーブを多用し、気付けば10ページ目ぐらいまで埋まりました(苦笑)
セーブ箇所が多いのはありがたいのですが、見出しを自分で付けられたら便利なのになぁと今回思いました。
セーブが多すぎて逆にどの場面か思い出せなくて本末転倒という。
もしくはチャプターですが、これこそ好みが分かれると思うし実装が簡単そうな見出しだけで良いと思う。

後は個人的にですが、BGMが変化した時に右上にBGMタイトルとか出たら嬉しいなーって。
どのシーンで使われていたかより覚えやすくなると思います。
まぁ、見出し共々実装されてるシステムの方が少ないと思うので不満というわけではないんですけどねー。


▼総評

点数を付けてしまうなら90点ぐらいかな、と言った感じ。
いろセカ85点から確実にパワーアップしてます。
不満点が無ければ100点付けても良い出来だと思っただけにその部分は惜しい。

良かった点はさんざん上記の個別感想で書きましたが、敢えてもう一度言うならいろセカへのほぼ完全なフォローじゃないでしょうか。
前作で十分完結してると思えた話を再びここまで膨らませ昇華してくるとは思いませんでした。
面白かった作品がより完璧に近づいたと言えるでしょう。
ただ、人によってはシナリオは賛否両論あるかもしれません、特に過程。
星メモEHと比べるとイニシャルヒロイン以外のアフターがボリュームあるのも良かった。

では逆に不満点。

エロやイチャラブが少ないのはFDとして見るとちょっと残念ですね。
OP等、FDっぽいプロモーションなのにイチャラブよりシリアスの方が圧倒的に多いという。
シリアスの多さは悠馬と真紅が真のハッピーエンドを掴むために必要だったとは思いますが、やはり本音を言えば真紅ともっとイチャイチャ、出来れば青空を含めた家族描写がもっと欲しかったなぁ。
いろヒカをプレイした人の7割ぐらいは真紅とのイチャラブFDを求めていたのは事実だと思う。
星メモEHも割とシリアス多くて、その方向性自体は好みなんですけどね。
真紅はいろセカでHシーン1だったので今回3ぐらい期待していましたに・・・。
そのHシーン2つが前半で消化してしまうのもちとバランスが悪い。
エピローグに青空が起きないように注意しながらのHとかあっても良かったんじゃないでしょうか。

そしてこれが最も今作の好き嫌いが分かれるであろうユウマの存在
前作では悠馬が一部で叩かれていましたが、その対象がユウマになってしまったような印象。
個人的には作中の人物が「許す」と言ったり、綺麗に終わってるんだからそれでいいじゃないと思うんですけどね。
文句があるとすれば、ユウマは真紅に直接謝罪すべきでした。
悠馬はともかくとして本人も想定外の事態で後悔してるとはいえ、真紅がここまで不幸にならなければ無かった道理はないはず。
死亡やキャッチ失敗はやりすぎだとも思います。

要はユウマも言ってるように悠馬(レン)の贖罪・・・フォローなんですよねぇ。
前作の時点で許されてると思ってた自分には重い仕打ちに見えましたが、こういう展開はアンケート等で「悠馬に贖罪を」と言った意見が多かったであろう結果ではないでしょうか。
作中の言葉を借りるのなら「言葉は魔法」の結果がこれだよ!と言うべきか。
感動のために不幸を作るとか・・・もうちょっと描き方あったんじゃないの?という意見も分かりますが、メタ的なことを言うと、泣ける話というのはどこかしらそういう要素があるものだと思うし、それ自体は今作だけに言われるようなことではない。
幸と不幸のバランスが問題なんですよね・・・結局、数週間しか悠馬と過ごせてないのに背負った不幸が重すぎる。
“いま”が書き換わるハッピーエンドじゃなければユウマのことは自分も許せなかったかもしれません。

と、不満点の部分を広げて書くと長くなりそうですが、言うほど展開に関しては不満ないんですけどね。
ストーリーは凄く面白かったし、ここ最近で一番感動して号泣したと断言できます。
物語としては、作中の人物が幸せになってるんだから“救い”の描写が少なくても別にいいじゃないかとも思います。
それでもやっぱり幸と不幸のバランスなんですよ。
シリアスで重くて不幸でもいいから、そのシナリオの後にハッピーだけでなくイチャラブも欲しかったな、と。
つまり、いろヒカのFDが出てくれれば完璧です(笑)
現実的に言うならスタジオ・ファーボのスタッフ本で短編読みたいなぁ。


というわけで、長々と書きましたが・・・というか長々と書きたくなるほど感銘を受けた素晴らしい作品でした。
星メモからFAVORITE作品をプレイした新参ものですが、本当にFAVORITE作品を好きになって良かったと改めて思います。
作品を出し続けてくれる限り、ずっと追っていくんだろうなー。
スタッフの皆さん、キャストの皆さん素晴らしい作品をありがとうございました。

2012/09/29 初稿
2012/09/30 一部追記(追記部分は茶色
関連記事

この記事のトラックバックURL

http://snowmousse2.blog.fc2.com/tb.php/6132-29535b90

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

Template Designed by DW99